私たちは体内に無数の色を持っています。
そして、その色が「もうひとつの言葉」としてさまざまな気持ちを表現していきます。
感情の変化によって、顔が紅くなったり青くなったり、黄色いと言われる声も、その色が言葉以上の迫力で真実を語っていることになります。
また、色の好みが変わったり、何気なく手にした服の色なども、無意識の動きが表面化しているのかもしれません。
気持ちが変わると色が変わり、色を変えると気持ちが変わります。
この色と気持ちの密接な関係を、自己吟味という視点で展開していくのがライン・ドローイングです。
もともとは、児童心理学に基づいた治療法として使われていたもので、アメリカの色彩心理学者ルース・ストロック女史が、それにゲーム感覚を取り入れ、短時間のうちに相手を理解するシステムとして完成しました。
ライン・ドローイングは、B3の画用紙に16色のクレパスを使って、さまざまな気持ちを「色と形」にしていきます。
そして、気持ちのおもむくままに自由に描きます。
そこに描かれた「心模様」は、自身のアウトラインがみえるだけでなく、今まで見えなかった自分を発見したり、色が本音を語ったりします。
心模様の分析は色彩心理学がベースとなります。
色の持つ意味、性質、心理、知覚、生理各作用などを習得しながら自分自身に必要な色を見つけ出していきます。この作業はゲーム感覚でセルフ・カウンセリングにもなります。
いい人間関係は、自分を知ることから始まります。たかが色と思うことなく、色の扉を開くことで知らない自分や、なりたい自分に出会うことも可能です。
色は人の知覚、心理、行動に無意識のうちに影響を与えるという考えのもと、色の力を活用するためのセミナーを開催しています。いわゆるパーソナルカラーの診断ではなく、色彩を通した快適環境の創造や生産効率の向上、街づくりなど独自の視点での演出を説く講義。
中国電力、ミツトヨ、ナショナル、サマンサ・ジャパン、ヨドコウ、安田汽船、鹿島道路、広島市職員研修会、広島商工会議所新人研修、山口・広島インテリア協議会、中国新聞文化センター講師、毎日新聞文化センター講師ほか