色彩計画・色彩デザイン・色彩コンサルテイション　有限会社 稲田恵子オフィス

保健室は学校の中で子どもたちが最後に頼りにする場所。それが白一色の無機質な雰囲気では、きっと入りづらいだろう。

イラストはアクリル絵の具、動物や記号のような形を描きました。
形はあるけれど心理的には抽象画。いろんな形と色を組み合わせ、それぞれの物語を作ってほしい、この絵によって、子どもたち同士や、教師とのコミュニケーションのきっかけになれば・・・。
きっと子どもたちは不思議なイラストに飽きることなく興味を持つことだろう。

白い壁や寝具は子どもの不安をつのらせる。どうせなら視覚的に「栄養」が得られる色で元気を与えたい！そう思い、汚れが目立つ白の壁を、黄味がかった白で塗り直し、薄い黄緑の戸棚は、中央部分の扉に青と緑を配し、色彩にアクセントをつけています。
白が定番のベットカバーは、オレンジや、明るい緑の「ビタミンカラー」でやさしく受け止める気持ちを表現しました。

（イラストレーター　中本裕史）